加齢臭は男女を問わず、一般的に40歳以上の中高年の体に発生する臭いです。その原因はノネナールで、皮脂腺の中にあるパルミトオレイン酸という脂肪酸と活性酸素が作り出した過酸化脂質が結びついて生成されます。男性は皮脂腺の活動がより活発なため、女性よりもノネナールが増加しやすくなっています。
ノネナールが生成されるのは頭皮、首の後ろ側、顔のTゾーン周辺など皮脂腺が多い部位です。
このためこまめな洗顔や洗髪、シャワーや入浴などでこれらの部位を清潔にすることが加齢臭対策になります。しかしこれには注意が必要です。中高年になると皮脂の分泌量が減少します。皮脂には皮膚表面を保護する作用がありますが、シャワーを浴びただけでも落ちてしまいます。その上石鹸、シャンプーなどを使って頻繁に顔や体を洗うと、皮脂がなくなり肌のバリア機能が失われ、乾燥肌になって肌荒れを起こしやすくなります。汗の量が増える夏期にはシャワーの回数を増やして、洗顔料などの使用を隔日などにするようにします。
加齢臭はストレスや睡眠不足や栄養の偏った食生活などの生活習慣の乱れによっても発生します。これを防ぐにはストレスを上手にコントロールし、規則正しい生活を心がけることです。
また、消臭シャツをはじめとする様々な加齢臭対策グッズを利用するのも一法です。
あまり気にしすぎると却ってストレスとなり、これが加齢臭を強めることになります。